2009/11/07

ハルシオン→

 
昨日は別に死んだわけではありません。
仕事があまりにも遅くって、気力が萎えただけです。
 
夜10時過ぎまで診察してる診療所って、なんだ?
 
患者さんがそんな時間まで待ってるのが不思議。
 
 
 
新型インフル、
40人以上の希望を出して10人分しか入荷しなかった話、
したっけ?
医療従事者用。
 
うち、
看護婦だけで20人以上いるんですけど。
 
というわけで、
シモジモ事務主任までは回ってきませんでした。
 
多分20人分ぐらい入れば打ってもらえただろうけど。
 
ただ今はあまりにも忙しくって、
クビにしたパートさんの代わりに入った女性がすでに辞める、
とかね、
心労と業務の負担が大きすぎて、
むしろ新型インフルにかかって強制的に休みたいです・・・。
 
 
 
そんな中、
今夜は久しぶりにシンに会いに行った。
 
来週中には退院だって。
 
とりあえずは手術からの回復が順調でよかったです。
 
このあとは抗がん剤治療を受けて、
再発しないように神仏に祈願する、ですね。
 
 
このあと5年も心配し続けることはできないような気がする。
 
愛の波は寄せたり引いたりで、
あの人が変わらないことにはわたしの立つ瀬はない。
 
海なのか川なのか、
 
浜辺なのか中州なのか・・・。
 
 
睡眠導入剤で5人だかの男を不審死させてる女、
すごいね。
これって、
ネットの結婚情報で詐欺→不審死の女とは別人?
 
なんだか広島と東京で別人のような、
でもおんなじ手口のような。
 
情報に混乱と欠落があるな。
 
こういう事件があると医師会からファクスが流れてきます。
 
「○○市の女性がハルシオンを大量に備蓄してると思われます。該当する女性には処方しないようにご注意ください」

って感じのがね。
 

今夜の会話の流れで、
「シンを殺してアタシも死ぬよ」
となった。
 
「ホント?殺してくれる?」
 
  うん。
 
「ナツの横で寝てたらきっと気がつかない、いっきにやって」
 
  うん。
 
「もしくは睡眠薬&練炭でね」
 
  うん。
 
 

アタシがシンを殺すことは、、、、、有りうるかもしれない。
 
さて、
そのあとアタシは死ぬだろうか。
 
ううん、きっと死ねないと思う。
 
それどころか隠蔽を図るだろうと思う。
 
アタシって、そういう人間だよ、きっと。
 
自分の精神がどこまで保たれるか、
試してみたいような気もするのさ。
 
ハジメノイッポは備蓄から、ですね。
 
 

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2009/11/05

一矢ならぬ二矢

 
昨日、
病院へも行かず、テニスへも行かず、
ぐっすり眠ったおかげで今日は随分と楽だった。
 
緊張し過ぎ、
決まりを作り過ぎ、なんだよね。
 
 
アンドウに一矢ならぬ二矢、報いた。
 
患者さんの部屋を覗いた、
と取られても仕方ない行動をとったこと。
 
これは絶対許せなくて院長夫人にチクッた。
 
本来ならアタシが注意すればいいんだろうけど、
アタシとアンドウの関係は最悪。
 
これ以上、直接的に揉めると命の危険があるからね、マジ。
 
 
もう一つ、
「病院の敷地内は禁煙にしましょう」
と同じく院長夫人に提案した。
 
アンドウが来るまでは誰もタバコを吸わなかったので、
そんな約束作る必要がなかった。
 
でも、患者さんに禁煙するように強く言ってるんだからね、
たとえ業者でも患者さんと接するスタッフが全身からタバコの匂いをぷんぷんさせてるなんて非常識もいいとこ。
 
「敷地内禁煙」となった。
 

正直言えば、“ザマアミロ”
 
態度デカすぎるんだよ。
何様だと思ってるんだ。
 
 
地道に一歩ずつ、アンドウを追い詰めたい。
 
アタシのシッポを摑まれないように用心しつつ。
 
車に細工なんかされないように気をつけつつ。
 
 
 
うーーーん、
アンドウの悪口を言ってると盛り上がるなぁ。
 
院長夫人に注意されてるのを見るとスッとする。
 
アンドウみたいな根性曲がった男は見たことない。
 
“狡賢い”、
多分、それで世渡りしてきたつもりなんだろうけど、
あんなザルでよくカタギの世界にいられるもんだ。
 
ま、もちろん、
任侠の世界ならとっくに簀巻きにされてるような男だけどね。
 
 
 
シンは今日、7分粥だったって。
 
毎日、怖いくらいのスピードで進んでいく。
 
彼の腸は対応できているんだろうか。
 
心配。
 
ちょっとずつ、
残すぐらいにちょっとずつ食べて欲しい。
 
 

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2009/11/04

リベルタンゴ

 
受付の女の子が体調不良で入院しちゃってさ、
あああ、
また、事務員が減りました。
 
なんとシンと同じ病院に入院したので、
昨日、“ついでに”お見舞いに寄ったけどさ。
 
若い子で、といっても30歳だけど、
 
充分若いわ。
 
そんだけ若いと病気スッピンでも逆に特有の色香が出るね。
 
「お見苦しい姿ですいません」
って謝られたけど、
 
ぜんっぜん。
 
アタシが男なら、思わず抱きしめて守ってあげたくなる、
そんな“よよよ”な感じ。
 
うらやましいわ。
 
今アタシが病人になってスッピンさらしたら・・・、
 
こわ。
 
目も当てられんわ、きっと。

眉毛とアイライナーは絶対書く、
瀕死の床でもそれを忘れないようにしないとね。



もう今日は病院行くのやめよ。
 
緊張の糸が切れた。
 
 
 
昨日の午後、
以前習っていたフルートの先生のリサイタルがあった。
 
パリ国立管弦楽団のヴァイオリニストと一緒に。
 
まあまあ。
 
でもすっごく素敵なホールでコンサートで、
それを伝えたくて思わずメールしちゃったら、
「配慮が足りない」
みたいな感じになったんだよねー。
 
も、いいけど。
 

ヴァイオリンはアニマには敵わない。
 
胸を打たないコンサートで、
久々、ライブで眠くなった。
 
フルートのうさこ先生(男)はステキなんだけどね。
 
うさこ先生の音色、表現が好きで頑張って習った。
 
でもどーーしても曜日と時間が合わなくなって、
別の先生に変わったんだけど、
 
新しい先生も実に個性的だったんだけど、
 
音と、表現がどうしても好きになれなかった。
 
そんでやめちゃった。
せっかく4年も習っていたのにね。
 
 
ピアソラの『リベルタンゴ』がむちゃ好きで、
無謀にも2年目の発表会で『リベルタンゴ』を吹いた。
 
あの曲は『魔曲』といってもいい。
 
驚くほどの高揚を奏者にも聴衆にも与える。
 

あの曲に魅せられて、いろんなことが始まった。
 
 

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2009/11/03

愛してるつもり

 
メールのタイミングが悪いって、
 
まあ、怒られたってわけじゃあないけれど、
なんだか怒ってた。
 
今でも携帯勝手にチェックされてるんだから、って。
 
 
  ふう。
 
 
回復は順調のようだった。
 
朝はドレンが抜けてて、
夜は点滴もなくなってた。
 
 
「うまくやらなきゃ」
なんて言われると、途端にしぼむ。
 
落ち込む、
めげる。
 
 
たとえ明日死ぬとしても、
アタシとは過ごせないのね。
 
むしろ明日死ぬならなおさら、
 
ってことかしら。
 
 
 
病気だから悲劇的な雰囲気になってるだけで、
 
病気だからお互い3割増しぐらいに役者になっちゃって、

愛してるつもりになっちゃってるのかもね。
 
 

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2009/11/02

凍える駐車場

 
今朝はわたしのほうが死ぬ寸前だった。
 
送ったメールにいつもすぐ返信くれるのに、
今朝はなくて、
 
「大丈夫?熱とか出てない?」
というメールにも返事はなく、
 
どうしよう!
夜中に急変したんだ!
どうしよう!
もしかしたら死んだかもしれない!
 
ガタガタ震えながら、
滲む涙を拭うこともできず、
 
どうしよどうしよと運転して出勤したら、
「元気だよ、重湯と具なしの味噌汁です」
って、
気楽な返事。
 
こっちは震えていつ事故に遭ってもおかしくなかったってのに。
 
 
それで今日は怒りでテンション高くて、
仕事も、
なんでこんなに使えない人間ばっかなんだか、
 
こんなプログラム、
普通の医療事務員に使いこなせるわけないだろ、
 
ってなぐらいに10月のシステム変更以来の怒りと疲れ。
 
 
シンが死んだらどうやって休もう、とか、
 
いっそもう仕事は辞めてしまおうか、とか。
 
 
9時半過ぎまで仕事してて、
病院の駐車場から病室のあたりを窺って、
 
でも風が吹いたら凍えるほど寒くなってとても無理。
 
こっちが死ぬし。
 
 
ほんとに今朝はもうダメだと思ったよ・・・。
 
 

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2009/11/01

男の生理ってやつぁ、

 
今朝、
夜明け前にきたメール、
 
 
 しなやかな指、
  さくら貝の美しい爪、

 
そのへんまではいいとして、
 
そのあとは、
“シースルーのキャミソール”とか
“レースのパンティ”とか“茂み”だの“蜜”だの、
 
あることないこと妄想メール、
 
最後に、
 
  
触れたが最後、
  一睡もできなくなった

 
 
その最後の一文が気になって、
 
朝、会ったとき、眠れなかったの?って訊いたら、
 
「眠れなかった」。
 
  
なんで?会ってキスして、安心して眠れるでしょ?
 
そう尋ねたら、
 
「わかっちゃないな、わかっちゃない」
とあきれたように言われた。
 
 
あ、そ。
 
男の生理ってやつぁやっかいなものですな。
 
 
夜もまた会いに行った。
 
家族のお見舞いが引けるのを待って。
 
 
彼はわたしを拒まない。
 
わたしを連れて11階のビップフロアへ行き、
夜景を見ながらわたしにキスをする。
 
手を取り、
自分の股間に持ってゆき、
点滴の針の刺さった腕でわたしをそっと抱く。
 

一緒においしいものを食べに行きたい、と言った。
 
明日から、
やっと明日から重湯が始まるって。
 
 

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2009/10/31

「逢」と「会」

 
オペ後4日目。
やっと会えた。
 
ひとりでぼーっと過ごしてた面会室に、
点滴スタンドをごろごろと押す音とともにシンが。
 
彼が。
ゆっくり。
 
心配したほどにはやつれてもおらず、
でも、
ドレンから排出される血液まじりの体液のバッグが痛々しい。
 
 
二人だけの面会室で手を握って、
キスをして、
ただうれしくて、
安心して、
涙が出た。
 
オペは無事に済んだと。
あけてビックリ、なんてこともなく、
検査結果のとおり、
予想通りに終わって、
あとは病理検査待ち。
 
でも、取るべきものがすべて取れたのなら、
病理の結果がどうあれ、
前を向いていける。
 
 
明日の朝、
また会いに行く。
 
 
「逢」という字はあまり好きではない。
なんだかヒロインぶっていて。
 
さらりと「会」という字を使って会いたい。
 
 

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2009/10/30

オペ後3日目ですが

 
逢えません。
 
疲れました。
 
ほかにもいろいろ。
 
 

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2009/10/29

オペ後2日目

 
メールがきたよ・・・・・。
 
 
 
お疲れ様です。
 
 いろいろ心配かけて申し訳ない・・・
 
 
 鼻の管
 尿の管
 取れました
 
 まだ絶食
 
 お腹にドレンと
 腕には点滴
 背中にも痛み止め?
 
 痛い

 
 
 
内容はともかくとして、
とにもかくにも、ホッとした。
 
脱力、安堵、
 
ふう。
 
 
やっぱり会えなかったけど。
 
午後の3時前から4時前まで面会室にいたけど、
チラとも連絡なかった。
 
アタシのメールは見てないかもね。
携帯は切ってあったかもね。
 
 
夜はやっぱり9時近くになっちゃって、
夜間通用口を突破する勇気がなかった。
 
施錠された自動ドアの前で、
携帯ワン切りするのが精一杯だった。
 
・・・シンの携帯、電源入ってなかったけど。
 
 
 
アタシは、
 
彼がこんな病気でなければここまで彼を愛したろうか。
 
であるならば、これは愛なんだろうか。
 
という馬鹿なことを考える余裕ができたってことか・・・。
 
 
アタシは、
病気で死ぬとしたら心臓系だろう。
 
多分、猶予なく、死ぬんだろうな。
 
反省も懺悔もなく、
伝えるべき言葉も伝えられず、
 
何もかも投げやりに、
ある日突然、愛は断ち切られるのだろう。
 
 
だから、後悔なく精一杯愛したいのに、
 
行き場がない。
 
 

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2009/10/28

オペ後1日目

 
一日に何度も、病院行って、
 
でも、会えない。
 
家族に出くわすのが怖いから。
 
病室の名札を確認して、
 
(ああ、とにかく生きていてくれた)という安堵。
 
でも、
カーテンは開けられない。
 
しょんぼりと、
オペ前夜の面会室で時間を過ごすだけ。
 
悲しい。
 
あと、5メートルぐらいのところにいるのに届かない。
 
指も、心も。
 
オペはどうだったの?
 
うまくいったの?
 
臓器転移はなかったの?
 
あとどれだけ生きられるの?
 
逢える?
 
またハグ~できる?
 
 
もう会わないほうがいい?
 
あの人は、余命を宣告されたらどう生きるの?
 
それでもわたしを選ばない?
 
 
わたしが死にたい。
 
余命を宣告されて、
 
自由に、身勝手に生きたい。
 
愛されたい。
 
宣告された死を武器に、

わがままに、まわりを振り回したい・・・。
 
 
10人のうちの4人に選ばれたら、
 
あと1年か2年、ということもありうるわけで、
 
誰か、強く否定して。
 
その根拠を教えて。
 
彼の今の状況を詳しく教えて。
 
 
いつ、連絡くれるだろうか。
 
ワン切りでも空メールでもいい。
 
わたしのことを思い出して。
 
 

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